プレス民主号外(地域版)
石田勝之ニュース
混迷の北アフリカ・中東
チュニジアで、一人の青年の焼身自殺で始まった北アフリカ・中東の反政府デモは、大きな広がりを見せつつある。共通して言えることは、チュニジア《ベン= アリ 二十四年》、エジプト《ムバラク 三十年》、イエメン《サレハ 三十三年》、イラン《ハメネイ 二十二年》、リビア《カダフィ 四十二年》など長期に亘り独裁政権が続いたことだ。 反政府デモが治まり、民主国家として一日も早く再建して欲しいと願いたい。
北アフリカ・中東情勢の変化が、パン・小麦の値上がりや、原油高、投機マネーによる波及等、曙光が見えはじめた日本経済に影響することが懸念される。
デフレ脱却こそ急務
二月二十八日に発表された鉱工業生産指数は、三ヶ月連続上昇した。家電のデジタル機器への切り替えも、エコポイントのメリットが減少しても効果は薄れていない。 羽田空港の国際化、東京スカイツリー、上野動物園のパンダ、ディズニーランド等のレジャー関連も順調だ。携帯端末の多
様化(スマートホン等)、さらに建築リフォームの増加といった好材料により、個人消費の伸びを期待したい。
しかし、「所得」と「雇用」の問題は、長引くデフレにより依然として厳しく、最善の雇用対策はデフレ脱却にあり、さらなる金融緩和の実現に向け、日銀の英断に期待したい。
謙虚な姿勢で国民の生活が第一
この様な国内外の情勢の中、平成二十三年度予算案が三月一日衆議院を通過した。しかし、私が委員長を務める財務金融委員会の「特例公債法案」、「税制改正法案」は未だ見通しが立たない状況
だ。特に赤字国債を発行するための「特例公債法案」が成立しなければ、平成二十三年度の歳入約九十二兆円のうち、四割強がまかなえない。
参院の「ねじれ」による逆転国会が大きな障害となっている。野党が求めているのは民主党マ
ニフェストの撤回、もしくは大幅修正だ。小沢元代表に対する処分問題から端を発し、「マニフェストを守れ」と比例単独で当選した十六人らが口を揃える。原則論はいいが、現実問題として、
それでは野党との接点は見い出せない。
今回、民主党議員は、政権交代しても新しいことをやるには財源がないと何も出来ないことを痛感したはずだ。今、党内の内紛が続き、国民の多くの方々からお叱りを受け、支持率低下につながっている。
民主・自民に対して既成政党不信が、地方統一選挙を控えて広がりつつある。民主党の結束を取り戻し、政権交代の意義とは何であったのか、謝るべきことは謝り、修正するものは修正しなければなるまい。
リーマンショックで十兆円も税収が減少することは誰しも予想できなかったことではあるが、マニフェストの財源の見通しも甘かったと言われれば、率直に認めるべきである。
さらに、民主党のP R 不足もあり、政権が取り組んだ良い点も正確に伝えられていないのも事実であり、誤解を招いた点も多々ある。
自民党政権が残した社会問題は、予想を超えるほど根が深く、莫大な借金と超少子・高齢化という今まで日本が経験したことのない課題を抱えスタートしたからだ。《日本の税収は四十兆円で、一般会計の規模は九十二兆円。差額は公債と埋蔵金でまかなっている。一般会計のうち二十九兆円は社会保障費である。》
国民の皆様には、政権運営で不安や心配をおかけしたことは、率直に認めなければならない。
自民の対案も税収・国債逆転
(民主と同じ)
自民党は予算対案に、「公債特例法案」に関連し、対案では原案より国債発行額を一・八兆円減額し、四二・五兆円に抑えたものの、政府案同様四十兆円の税収を上回った。さすがに良心の呵責に耐えられなかったのか、税収・国債逆転を認めたが、政府民主党の公債特例法案、税制改正、関税法改正の予算関連三法案に反対を貫いている。政局優先だ。
政局より責任ある政治の実現を!
~給料泥棒と言われないために~
しかし、負の遺産を相続した民主党も、見通しの甘さは認めるが、かつて五十年以上政権政党として日本の舵取りをしてきたのだから、何でも反対で足の引っ張り合いだけでは、民主・自民両党にとっても、道筋を描けない国会に国民は辟易している。だから、米倉日本経団連会長に「国民のためには何もしない。給料泥棒のようなものだ。」と批判された。我々は、謙虚に受け止めなければならないと思う。
自民党も「解散」ばかり声高に叫ぶのではなく、国民生活への影響は与党を長く経験した上によく理解しているはずだけに、良識を取り戻して欲しい。
入試問題のネット流出事件
入学試験中に、インターネット掲示板に投稿して回答を得る。京都大学、同志
社大学、早稲田大学、立教大学の四校の試験が、インターネットの掲示板に「塾で出された」と装って投稿された。事実関係は現段階では不明だが、おそらく回答者は入学試験とは夢々思わなく回答したのだろう。
ハイテク技術を使い、不正行為が行われたことにはとても驚いた。
かつて、大学に入ってから「代返」や「カンニング」の経験者は結構いただろうが、本物の
入学試験で行われたことは、試験に受かりたいと思い、すがりたいという思いになったのか。いずれにせよ、正直者がバカを見るような行為は許せないことである。
かつて韓国で、同様の手口で組織的に行われたことがあったそうだが、私も大学で講師を務め、現在は客員教授を務めているが、これら携帯電話を使用した新手の不正防止に対応しなければならない時代になった。
財務金融常任委員長
衆議院議員 石 田 勝 之
~国会奮戦記~ 写真で見る国政報告_2011.3月号
~国会奮戦記~
写真で見る国政報告_2011.3月号
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